【コラム】続・何苦楚魂(なにくそたましい)

俺たち大人たちが野球をやってるんじゃない。
球場で声援を送るお母さん方は、「その最終回の怖さ」をグランド上で経験していない。
お前たちだからこそ…
「逆転した後の次の回の怖さ」を知っているんじゃなかったのか…?

お前たちがその俺らと、お母さん方と同じような「勝った♪」という気持ちで守備についてどうする?!
若しくは「逆転されたらどうしよう…」「エラーしたらどうしよう…」「フォアボールを出したらどうしよう…」という、必要以上に自分を追い込んで守備についてどうする?!

2時間近くかけて、19個のアウトを取ってきたんなら…
2時間以上かけて、たった3つのアウトを取ったってイイじゃないか?!
最後の3つのアウトを取らなきゃ… その3つを取ってしまわなければ…
2時間近くかけて取ってきた、18個のアウトが何の意味もなくなってしまうんじゃないのか?!

お前たちは今日の敗戦を「ただの招待試合で」「ただ予選で敗退した」と思わないでいて欲しい。
お前らが待ち続けた「自分たちの代の今年最後の試合が、3つのアウトを取れずにサヨナラで負けた」
と、心の底に深く刻み込み、この2013年を越えて欲しい。

それが今のお前たちに一番必要な「何苦楚魂(なにくそたましい)」なのだから。

2013年12月7日 | カテゴリー :