中学時代…輝かしい記録と様々な想い出を残し…
「高校野球」という夢の舞台で舞い…

そして、色とりどりの戦闘服をまとった18番目の教え子たちが、胸を張って、この江田島に戻ってきてくれました。

あと一歩で甲子園の切符を逃し…涙したヤツ…
誰もが憧れるあの「聖地」を踏みしめ…　あの怪物”清宮くん”と勝負したヤツ…
地方大会で燃え尽き…　満面の笑顔と涙で…　眩しすぎる太陽を見つめ続けたヤツ…

様々な2年半を送ってきたお前らだけど…

オレが今年の里帰りで一番嬉しかったのは…
「アイツ」が「この家」に帰ってきてくれたこと。

「アイツ」は、お前らみたいに泥だらけになって、白球を追いかけることは出来なかったけど…
「アイツ」は、高校生活すら送ることは出来なかったけど…

それでも「アイツ」は…
ちょっとだけ歯に噛んだ笑顔で、僕たち全員と真っ正面から向き合い、そしてしっかり挨拶をしてくれた。

両手には「流希星（るきあ）」という、キラキラ輝く命をしっかり抱き…
お前は立派に「漢（オトコ）」として、この2年半、懸命に走り続けてきたんだな。

俊介…!!
久しぶりに履くスパイクはどうやったや？
久しぶりに投げた硬球の感触はどうやったか？
久しぶりに打つ、金属音は…　気持ち良かったやろが!?

俊介…　やっぱりお前は野球が好きだったんだな（笑）
結局オレたちは、この小さな白いボール一つで巡り会い…　そして繋がってたんだから…

広島瀬戸内シニアはキラキラ輝く「高校野球」を目指し、夢を持ち続ける少年に「野球」を教えるチームだけど…
瀬戸内一家は、「一度でも同じメシを食った」クソガキどもと、いつまでも「人生を共に生きてゆく」家族でもある。

お前らの2年半…　ちゃーーーーんと見届けさせて貰ったからな！

良い二年半だったんだなぁ　充実した二年半だったんだなぁ　って…
おいちゃん心から安心したぞ!!

これからのお前らは「自覚」に加え「責任」という、大きな大きな十字架を背負うことになる。
その十字架は、ときにお前らを苦しめ、そして、ときにお前らを大きく大きく成長させてくれる。

その良い手本が「俊介」だったんだぞ。

一希。彪。純。知馬。裕哉。陸。泰生。拓也。薫。雄人…そして俊介!!

元気な姿で帰ってきてくれて本当にありがとう。
オマエら本当に”サイコー”の教え子だったぞ!!

あと一人…　これを見ている龍生!!

俺たちは、毎回、お前が座る座布団を用意して待ってるんだからな！
お前もオレたちの大切な息子なんだから。
いつでも帰って来るんだぞ！

18期生の教え子たちよ！　高校野球卒業おめでとう！
そして、これからも夢を追い続け、いつまでも「瀬戸内魂」を忘れず、これからも輝いてゆくんだぞ!!