事務局長賞|2020年度・第1期|濱本遥大

事務局長賞

受賞者:濱本遥大(初)

選考期間

令和1年9月1日~
令和1年12月31日の3ヶ月間

授賞の決め手となった理由を教えて下さい。

この栄えあるMVPをやるには、まだ早い…とかなり悩んだが…

その躊躇すらねじ伏せられるような「お前の成長」にはただただ脱帽。

文句なく2020年度・第一期のMVPだ。

最後に、この選手へのメッセージをお願いします。

変われるヤツは「一秒」で変われる。

それが「ホンモノ」の条件。

 

ワシの中でトップ3に入る座右の銘である。

 

入団したての頃は「センス・才能・身体能力」どれを取っても群を抜いていた。

が、故に、それらの全てを「少年時代」から持ち合わせる人間は、得てして「厄介なオプション」も同時に身につけてしまうことも多い。

お前も少なからず「そんな一面」を持つただの一少年だった。

 

そんなお前に、我々は半年間、何のためたいもなく「普通の試練」を与えた。

この程度で腐るくらいなら、それはそれまで。これで埋もれるくらいなら、その程度のアスリート。

ウチの家族の一員として迎えるため、コイツの人生のため、ここで叩いておかないと「名刀」は光り輝かない。

我々スタッフは、満場一致でコイツとの「向き合い方」を決めた。

 

恐らく人生で初めての「屈辱」だったのかも知れない。

初めての挫折。初めての裏方。この13年間の人生の中で「初めて知ること」ばかりの半年間だっただろう。

しかしお前は見事にその「試練」を、下を向いて腐るのではなく、「ひとつの勉強」として、立派に顔を上げた。

 

そして見事に「一秒」で別人のように生まれ変わった。

 

オレたちが、僅か半年間でお前に教えたかったのは、お前自身が、本気で心の底から

「野球がしたい」「試合に出たい」という「初心」を思い出してもらうことだった。

まだまだ荒削りで、小生意気な部分も垣間見えるが、お前は間違いなく「野球が大好きな少年」の顔になった。

 

この半年間で浴び続けた冷や水は、お前にとってマイナス10℃くらいの冷たい水だったのかも知れない。

しかし、いつの日かきっと、この冷や水があったからこそ… と、感謝するときが必ず来る。

そんな日が訪れるまで…

今はただひたすら、お前が愛して止まない「野球」が出来ることに感謝して、残り僅かな中学野球を愉しんで欲しい!

 

おーーーーっしゃ!遥大!まぁ~だまだいくでーー!