事務局長賞
受賞者:川嵜 康太郎(初)
選考期間
平成29年9月1日~
平成29年12月31日の3ヶ月間
授賞の決め手となった理由を教えて下さい。
入団したての頃は「好き嫌い」を人に理解してもらおうとしているスタンスが目についた。
僕は走るのが嫌い。とか、守備練習は苦手。だとか。
人は誰にでも、「得手、不得手」というものがある。それは人間なら当たり前のこと。
入団間もない康太郎には、そんな「苦手なこと」を、他人や周りに「理解してもらおう」としている気があった。
しかし、ウチに入ってから、コイツは数週間で「ここは「それ」が通じない場所なんだ」といち早く気付き、そして誰より先に「観念」した。
僕はその「方向転換」が一番コイツの凄いところだと思う。
グズることなく。はぶてることもなく。
コイツの一番嫌いな「走ること」も、愚直に、不細工ながら一生懸命克服しようとしている。
カッコ良くなくていい。スマートでなくていい。
苦手なことから「逃げない」姿勢。そして、正面から取り組もうとする「素直」さ。
その心構えがある限り、オマエは間違いなくまだまだ伸びる!
この冬のMVPは文句なく康太郎だ。
最後に、この選手へのメッセージをお願いします。
入団間もない頃、お前にかけた言葉を覚えているか?
「オマエらの代が神宮に行くとしたら、絶対外せん条件が一つある。それはなにか?」と。
お前は「さぁ?」というように首をかしげたが、わしは言うたよの?
「ワレが全試合、四番を打つことよ」と。
今年の必勝祈願。恒例の地獄の石階段上りで、四つん這いになり、全身震わせながら、ドベやったけど、結局、最後までやりきったあの気迫。
そして、全身からモウモウと湯気を放ちながら「自分が一番苦手なこと」に、真っ向から立ち向かっていった、あの勇気。
おっしゃ~康太郎。まぁ~だ、まだやるで!