各 位
拝啓 各チームの皆様におかれましては、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素より、当チームの活動には一方ならぬお力添えにあずかり、スタッフ一同厚く御礼申し上げます。
皆さまのご支援のお陰で、当チームは今年の6月を持ちまして「創立30周年」を迎えます。
1992年6月。
広島が誇る、この美しい瀬戸内の小さな島で産声を上げてから30年、多くの子どもたちとこの島で過ごし、多くの涙と、たくさんの笑顔の花を咲かせ、何百人という教え子とのドラマを過ごしてきました。
そんな栄えある記念すべき年をコロナという目に見えない敵に阻まれながら迎えることに憤りと悔しさを隠しきれませんが、これもある意味「記念」すべきこと。
剣豪の有名な言葉に「心頭滅却すれば…」という言葉もあります。
心を穏やかに、全ての神経を研ぎ澄ませ、邪念や煩悩を滅却(頭の中から消せば)すれば、目に見えないものが見えてくることもあります。
敵は目に見えるものだけではない。
目に見えるものだけが敵ではない。
このコロナは我々に、そんな試練を乗り越えるための、大切なコトを教えてくれているのかも知れません。
さぁ今一度、心を穏やかに。焦ったり、腐ったりするのではなく。
今ある現状を全て受け入れ、来たるべき「勝負」の時まで五感を研ぎ澄ませ、邪念や煩悩を捨て、先ずは今、自分の目の前に見えている様々な壁から乗り越えていきたいと考えています。
今年でシャークスは30歳となります。
人間で言えばまだまだ若造です。
しかしながら、ここまで大きく育てて下さったのは、歴代OBの諸先輩方。
そして、数ある中学硬式野球チームの中から、大切な教え子を、私たちに預けて下さった少年野球チーム関係者の皆さま方。
そして最後に、江田島市をはじめとした、多くの地域住民の方々の「ご支援」と「ご協力」があってこその、我がチームでございます。
その気持ちは、これから何十年経とうと決して変わらず、そしてそのご恩を忘れず、我々の「団訓」として永遠に後世に引き継いでゆく所存でございます。
至らぬ点は多々あるかと存じますが、今後とも広島瀬戸内リトルシニアと、選手たちのことをご支援いただけますよう心よりお願い申し上げます。