長崎海星!強豪!天理を下し、3回戦進出へ!!
甲子園初マウンド!! 147球の熱投!
おめでとう!恵理登! 甲子園初勝利!
2度目の校歌が夢の舞台に響き渡った。
海星は12日、天理(奈良)を4-2で破り、3回戦へ進んだ。
序盤に安打を集めて流れをつかみ、向井、宮原の「二枚看板」の継投で反撃をかわした。
4-1で迎えた八回裏二死。
恵理登にピンチが襲った。
それまで天理打線を5安打に抑える見事な投球。
打者2人を打ち取った後、次打者に四球。見逃さなかった強豪・天理打線の連打を浴びて2点差に迫られた。
その後も四球を与え、二死満塁に。
ここで加藤監督に交代を告げられ、エースの宮原明弥くんにマウンドを譲った。
「後は頼むぞ」。恵理登が声をかけると、宮原くんは力強くうなずいた。
長崎海星を甲子園へと導いた「二枚看板」の向井 恵理登と宮原くん。
2人には共通の「出発点」がある。
大崎に敗れた昨夏の長崎大会準決勝だ。
先発した恵理登は六回まで無失点ながら足がつって無念の降板。
そのマウンドを宮原くんに託したが、夢かなわず甲子園の切符を阻まれた。
あの悔しさを絶対に忘れまい・・・・
2人はそろって「7・25」とその日の日付をグラブに縫い込んだ。
教室でもグラウンドでも2人は大の仲良し。
だが、夏の背番号が発表されるまでともに、エースナンバーの「1」にこだわってきた。
最速147キロの速球で抑え込む宮原くんとは異なり、クセのある球を左右に投げ分け、打たせて取るのが恵理登の持ち味。
「あいつ(宮原くん)に負けたくない」との思いが強かった。
それでも、ピンチの時は互いに助け合い、長崎大会を勝ち抜いてきた。
恵理登の後を継いだ宮原くんは初戦の日本文理(新潟)戦に続き、この日も気迫の投球。
140キロ台の速球に緩急をつけた変化球を織り交ぜ、コーナーを突く。
最後の打者を空振り三振に仕留め、この試合をしめくくった。
直後のオンライン会見。
恵理登は「最後まで自分が投げたい気持ちもあったけれど、チームが勝つことが第一」と振り返り、こう言った。
「宮原がいるから初回から飛ばせる。自分のピンチもカバーしてくれる。本当に心強い」
次戦は大会第10日(8/15)の第4試合で、あの山田くん率いる、近江(滋賀)と戦う。
二人の夢、長崎海星の夢、
そして、広島瀬戸内応援団の夢もまだまだ終わらない…
そしてもう一つ嬉しいニュースが!!
同じく、恵理登と同じ25期卒団生で、山口県代表として甲子園出場を果たした、下関国際の井藤 陸斗も、大会6日目(8/11)の第二回戦で、富島(宮崎)を5-0で下し、アベック勝利を飾った!
陸斗率いる下関国際も、大会第11日(8月16日)の第一試合で、有田工(佐賀)-浜田(島根)の勝った高校と準々決勝進出をかけて戦う!
両校が準々決勝進出を決めれば、20期生卒団生の山本ダンテ武蔵(大阪桐蔭→パナソニック)以来のベスト8進出となる!
教え子の晴れ姿を、一試合でも甲子園で観戦できることでも、幸せこのうえないコトなのに、二人の教え子の勇姿を同時に見れるコトなど、気絶しそうなほど贅沢なことである。
今年のナツもまた、ビールが最高に美味い!
頑張れ!長崎海星高校! 頑張れ!向井 恵理登(3年) 井坂 陸翔(2年)
頑張れ!下関国際高校! 頑張れ!井藤 陸斗(3年)
試合終了後のヒーローインタビューにて…
アナウンサー「それでは、見事なピッチングを見せました、長崎海星の向井くんにお越しいただきました。ナイスピッチングでした!」
恵理登「ありがとうございます。 ん…… ちょっとイヤホンから声が聞こえません。」
アナウンサー「えっ… 少しお待ち下さい!」 ※大慌てで音声さんが調整し…
アナウンサー「はい。えー 大変失礼しました… いけますでしょうか… えー 向井投手!聞こえますか!?」
恵理登「いえ、聞こえません」
聞こえとるやないかーーーーーーい!!
ワレ、恵理登、ええかげんにせぇよ。
オマエ、絶対わざとじゃろうが?
高校出たら、野球せんでエエど。すぐ吉本いけ!
久々にテレビに向かって、ツッコんだわい。