今回、君たちは広島北シニアの決勝進出により、勝っても負けても「北海道に行ける」という目標と夢を掴んだ。
そして広島北シニアは、相手がどこであろうと決勝戦を全力で戦い「勝って」必ず春季大会を優勝する。という「目的」を果たした。
この大会で手にした両チームの栄誉と功績はどちらも素晴らしいものだと思うし、本当に掛け替えのないものだと思う。
しかし、最後の最後で「勝敗」という結果が生み出した答えは、紛れもなく、この「目的意識の差」だと… 僕はそう感じた。
目標に向かって走り続けた広島瀬戸内と、目的を果たすことをただひたすら貫いた広島北…
この意識の違いが最後の舞台で大差となって大きくあらわれた。
野球を愛する少年球児たちよ… 難しく考えることはない。
君たちの目的とは凄くシンプルで、世界中の野球人もすべて同じ目的なのだから。
それは、ただひたすら「試合に勝つこと」ただそれだけ。
相手がどことか… どの大会にはとか… そんな下らないことじゃない。
相手がどのチームであろうと、どの大会だろうと、ただ用意された目の前の試合を全力で戦い、必ず勝つ!!という強い気持ちで挑むこと。
そしてその目的は、「果たす」からこそ意味があるということ。
「達成する」からこそ「その先の高いレベルを学ぶことができ、経験することができる」ということ。