春が来るから厳しい冬が耐えれるように…
いつかは笑える日が来るから…来ると信じているから…
人間は哀しいときに心の底から泣くことが出来るんです。
そんな当たり前の姿に、若いも年寄りも…アツいも寒いもないんだと…僕はそう思います。
僕は試合終了後、ある選手にこう声を掛けました。
一年前のその選手は、揺すっても回してもまっ…たく声の出ない、感情を表に出すことが苦手な選手でした。
「お前が試合で声を出すところ…初めて聞いたど。
お前…この一年でよう成長したのう… 何でお前がここまで成長できたか分かるか?」と。
その選手は不思議そうに首を傾げていたので、こう言ってあげました。
「オマエがたくさん笑うようになったけんよ」と。
すると、その子は帽子のつばを摘まみ、照れくさそうに笑ってくれました。
「瀬戸内に入って…良かったの」そう言いながら肩を叩いてやると、力強い声で「はい!」と答えてくれました。
選手達と共に四季を過ごし… 選手達と共に泣き笑い… そして選手達と共に成長する。
これが広島瀬戸内リトルシニアというチームの「色」だと思います。