【コラム】臥薪嘗胆(がしんしょうたん)

今年の広島瀬戸内の神宮への夢は、あと一歩で届かぬものとなりました。
しかし、この準優勝のお陰で新たな課題と大きな自信も得ることができ、今後に向けた新たな目標を掲げることが出来ました。

正直、悔しい気持ちは今も残りますが、選手達はもちろん我々関係者も、この冒頭の3行のうち、どちらの気持ちを胸に刻むか…だと思っています。
「臥薪嘗胆」という言葉は、伊藤監督の座右の銘でもあり、広島瀬戸内の戦うスタイルでもあります。
しかしこの言葉は「根に持て」という意味ではありません。
勝ちも負けも全ての「結果」を真摯に受け止め、そして全てのことに「感謝」し、そしてなお一層「精進」しなさい。
という「柔」の意味もあると思います。

先ずは君たちは、その「柔」の意味を習得して欲しいと思います。

6月22日の試合直後、監督コーチは一点を見つめたまま動かず、選手達の9割は号泣する中、あるチームの関係者の方がこう仰いました。
「瀬戸内さんはアツいねぇ…選手も指導者もよう泣いてじゃねぇ…まぁ、早めに気持ちを切り替えて!北海道頑張ってよ!」と。

きっと心配して下さったんだと思います。そして励まして下さったんだと思います。
けど僕はこう思うんです。
勝ったり、負けたりして流す涙にアツいも寒いもないんです。
そしてその選手達と共に涙を流し続けることに、若いも年寄りもないと思うんです。

2013年6月25日 | カテゴリー :