【コラム】全力には全力で

この冬。広島瀬戸内の選手たちは、血の滲むような努力を毎日毎日重ねてきました。
誰もが外に出るのもイヤになるほどの極寒の季節の中で…
白い息と、体から発する湯気が凍るような夜空の下で…
寡黙に。愚直に。そして直向きに…
来る日も来る日も、下半身と体力強化という「地味な練習」のみ、歯を食いしばって頑張ってきました。

毎年毎年…そんな姿の彼らを見てて、僕はいつも思うコトがあるんです。
「コレって… 詫び・寂びの世界だよなぁ…」って。

僕は茶道の「さの字」も知りませんが、日本が誇る「底力」と「強さ」の秘密は、
この「詫び・寂び」の心があるからだと思っています。

そしてそれを「美学」として受け止めるコトのできる慎ましさに「ニッポン」の強さがある…と。
僕は信じています。

2015年3月3日 | カテゴリー :