9月15日(月祝)、呉二河球場で行われた「野村謙二郎CUP第6回西日本中学野球大会予選」において、広島瀬戸内リトルシニアリーグは3年連続5度目(6回開催のうち5度出場)の出場を決めた!!
試合は、新チームのエース廣重が絶不調により、1回0/3、6失点でKOという、非常に厳しい状況での立ち上がりとなる。
この危機的状況の中でマウンドに送られたのが、肩慣らしも出来ていない西森颯大(1年)を急遽マウンドに。
替わりばなこそ制球に苦しんだが、このピンチを何とか1失点で食い止め、味方の反撃を待つ。
すると、この西森の好投に奮起した瀬戸内打線がようやく目を覚ます。
この回、無失点ならば屈辱のコールドゲームという5回裏、先頭の丸子のバットから快音が響き、レフトオーバーの三塁打が飛び出す。
それでもあと一本が出ないまま、二死ながら何とか満塁という絶好の好機で、打席に向かうは好投を続ける西森。
この追い込まれた最後の場面で、今度はバットでチームに貢献する。
コンパクトに振り抜いた一振りは、三遊間を真っ二つに破る意地のタイムリー安打となり、結果的にこの一打が、この試合の行方を占う原動力となった。
試合の流れが明らかに傾きつつある6回にも再び追加点を加え、迎えた7回裏の最終回。
7-2の5点ビハインドという、完全に追い込まれた状況の中で、全員が「最後まで諦めない」という強い気持ちで後続に繋ぎ、広島瀬戸内伝統の粘りの野球を展開し、この回一挙に5得点を挙げ、土壇場で遂に試合を振り出しに戻した。
この時点で試合は2時間を超えていたため、延長戦は行われず、大会規程により1死満塁からのタイブレイク戦へと縺れたが、互いに緊張と力みで得点を奪えないまま迎えた9回裏、試合を決めたのは新チームの扇の要でもあり、四番に座る副将の杉本であった。
これまで消極的なスイングが続いていた主砲のバットからは迷いは消え、初球のストレートを鋭く叩き、目の覚めるような右中間へのサヨナラタイムリーを放ち、7点差を引っ繰り返す劇的なサヨナラ勝ちで、2時間20分という激闘に終止符を打ち、同時に3年連続5回目の本戦出場を決めた。
試合は正直、収穫2、課題8といった手放しでは喜べない内容であったが、選手や首脳陣に「やっぱり野球は怖い」といった基本を再確認できたことが、何よりもの収穫であったことは間違いない。
よく「明日は我が身」という言葉を耳にするが、これから一年間、何点差あろうとも、ゲームセットの瞬間や最後の一球まで気を抜かず、全力で「勝ちにこだわる」ことを改めて教わることが出来た貴重な試合であった。
11月に行われる本戦大会では、まだ見ぬ他リーグの強豪たちと戦うことが出来る。
この幸せを、貴重な経験として必ずや生かし、来年の夏は光り輝く神宮の芝に立つ、キミたちの姿に期待している。
- 広島瀬戸内シニア
- 広島北シニア
- 三原中央シニア
- 東広島シニア
- 広島安芸シニア
- 呉昭和シニア
- 山陽シニア
- 尾道シニア
- 広島佐伯シニア
- 高陽シニア
- 福山東シニア(支部長推薦枠)
以上の10チーム(11番目のチームは、予選敗退チームの中から支部長推薦)が11月下旬に行われる本戦に出場し、西日本地区中学硬式野球(多種リーグ参戦)の最強を決する!!
なお、開会式はマツダZoomZoomスタジアムで行われ、開会の挨拶には、大会主催者でもある、現広島東洋カープ監督の野村謙二郎さんもお越しになる予定である。
全球児、悔いのない戦いを!! そして最後の一球まで仲間たちとの絆を深めて下さい。
この大会の詳細はこちらから!!